結婚は人生の

なんだろうか。





夜勤明けて、同僚のたまと急いで礼服に着替えタクシーで岡山国際ホテルへ。
結婚式に出席するのは実は3度目なんだけど、少し緊張してしまう。
緊張というのとも少し違うか、テンション上がってるけど落ち着かなきゃ、みたいな。


結婚式はチャペルで執り行われました。
感動しながらも、不意にいろいろと考えてしまった。
神父が長々と「人の幸せとはなんですか?それは一人の人を愛し続けることです。」
と、キリスト教の観点で話していた。
出席者の9割以上、そして新郎新婦ですらキリスト教ではないのに…と
少しシュールな光景だなと感じてしまった。


神父は至って真面目に二人の幸せを願う。
新郎は話が長いと嫌そうな顔をする。
新婦はそれに気付き注意をする、話は聞いていない。




俺はキリスト教ではない。
かといって仏教でもないし、イスラームでもありゃしない。
家では浄土真宗がどうのこうの言ってるが、教えを受けた覚えもないし
信仰で我が身を救われた覚えもない。


俺はどのような形式で結婚したらいいんだろうか。
チャペルでの結婚式はやはり定番だけあって、すごくいい。
パイプオルガンの重厚な音や、頭から声が出てるようなねーちゃんの賛美歌は
とても雰囲気があって申し分ない。
でも、ええんかなぁ。


「一日だけキリスト教になればいいのよ」
「ウエディングドレス着たいじゃん」
「神前と比べたら断然こっちでしょ」


納得できる意見だと思う。
小さい頃から結婚式とはこんなもんや、と教えられてきた。


自分の彼女はこう言う。
「私はハロウィンパーティーみたいな結婚式(披露宴)がいいな、
新郎新婦出棺!とか。カーテンも真っ黒で照明は落としてね…以下略」
至極変わってて面白いとは思うけど、ハロウィンだってキリスト教の行事じゃないか。
※もともとはケルト人の宗教行事らしいけど、ケルト人はもっと知らんよね。
受付が「Trick or Treat!」出席者が「Happy Wedding!」というのは楽しそうだけど
かなり顰蹙を買いそうだなあ、と。


まあ今はレストランウエディングという手もある。
神の前で誓うのではなく、集まってくれた人の前で誓うというスタイル。
そういうのがいいかもな。




と、考えていたら神父の話も終わり、新郎新婦もちゅーして出ていきましたよ。


披露宴はイベントが多く、出席者を飽きさせない工夫がしてありました。
新郎新婦が部署は違うが同じ会社で、当然俺とも同じ会社なわけで
周りを見渡せば大半が知った顔というのもあり、リラックスできたというのも大きな点。
まーすんげー楽しかったですよ。
新婦のお父さん除く、みんな笑顔で披露宴も終わりました。
ああ、やっぱり宗教だとか形式だとかはたいした問題じゃないんだなあ…。



2次会、3次会は引き立て役兼盛り上げ役に徹しました、おれえらい!
人妻の相手を延々したり、カラオケではひたすらバカやってたり。
そのお陰かは知らないけど、たまがメルアド×2をちゃっかりと。
今時裁縫が得意なんて女の子しらねぇよ!あほばかまぬけ!
正直羨ましいので、適度に頑張れよな。





ああ。
Wさん、Oさんこの度は結婚おめでとうございます。
僕はまだ経験してないもので、アドバイスはできませんが
この結婚が2人にとってプラスであって欲しいと思います。
付き合っていた頃より、もっと幸せでありますように。